【ブロックチェーンゲームとは?】5分でわかるブロックチェーンゲームの特徴【著者が解説】

こんにちは、廃猫です。

「ブロックチェーンゲームに興味はあるけど、怪しそうだから手を出せない」と悩んでいませんか?

そんな方に向けて、ブロックチェーンゲームの特徴を把握できる記事を書きました。

初心者猫

この記事で解決できる悩み
・ブロックチェーンゲームとは?
・ブロックチェーンゲームは怪しい?
・ブロックチェーンゲームは稼げる?

本記事で紹介する『ブロックチェーンゲームの全体像』を理解すれば、初心者でも安心してブロックチェーンゲームを楽しむことができます。

なぜなら、実際に私も1年前にブロックチェーンゲームに出会ったばかりですが、いつの間にか本を出すほど夢中になり楽しんでいたからです。

記事前半では『ブロックチェーンゲームの概要・特徴』を、後半では『実際に1年プレイした感想』を解説します。じっくり読み込んでくださいね。

ブロックチェーンゲームとは?

ブロックチェーンゲームは、『誰がいつ何をしたか』が記録されるブロックチェーンを活用したゲームです。
従来のゲームにあった様々な課題をブロックチェーンを使うことで解決しています。

これまでのゲームの課題

現代ではスマホゲームが主流になっています。スマホゲームでは、お金を払うとランダムでゲーム内アイテムが手に入るガチャが醍醐味ではないでしょうか。しかし、ガチャで手に入るアイテムは、プレイヤーの所有物とは言えません。その理由は3つあります。

1. アイテムの価値が保証されていない

ガチャを回す目的の1 つは、めったに手に入らない、レアなアイテムを手に
入れることではないでしょうか。


しかしそのレアなアイテムの価値は、実は保証されていません。そのアイテ
ムの価値は希少性、つまりレアであるということです。そのアイテムがレアな
アイテムかどうかは、発行数によって決まります。

従来のゲームだと、運営会社が発行数を変えることができるのです。運営会社がアイテムの価値を操作できてしまう、つまりアイテムの価値は保証されておらず、運営会社によって、アイテムの価値はいつ変えられてもおかしくないのです。

2. アイテムは1つのゲーム内でしか使えない

従来のゲームでは、あるゲームで得たアイテムはそのゲーム内でしか使えま
せん。

当たり前に思うかもしれませんが、A というゲームのアイテムを労力をかけて強化したとしても、A 以外のゲームではそのアイテムを使うことはできません。さらに、A のゲームがサービスを終了すると、その強化したアイテムは使えなくなってしまいます。

どれだけ情熱や時間、お金を使ってアイテムを強化しても、そのゲームが終了してしまったら資産は残らないのです。

3. アイテムをお金にできない

従来のゲームでは、ゲーム内アイテムをお金に変えることは基本的に禁止されています。どれだけレアなアイテムを手に入れたとしても、それをお金に変えることはできません。同じように、どれだけ労力をかけて強化したアイテムもその価値をお金に変えることはできないのです。

上記の様に考えてみると普段意識していないだけで、これまでのゲームに課題があったことがわかりますね。

ブロックチェーンで変わるこれからのゲーム

ブロックチェーンゲームによって、ゲームが大きく変わろうとしています。

1. アイテムの価値が保証される

ブロックチェーンゲームでは、アイテムの発行枚数が決まっています。運営でもその発行枚数を変えることはできません。そのため希少性(レアさ)が担保されています。世界で9 枚しかないアイテムは、今後ずっと世界で9 枚という価値を保てるということです。

※ただし保証されているのは希少性のため価格が保証されているわけではありません

2. アイテムを複数のゲームで使える

ブロックチェーンゲームでは、A というゲーム内で手に入れたアイテムを、
A 以外のゲームでも使うことが可能です。A 以外のゲームでそのアイテムを使
う時に、アイテムのレベルも引き継がれます。そのため、アイテムを強化する
ための労力が無駄になることがありません。

3.アイテムがお金になる

ブロックチェーンゲームでは、ゲーム内アイテムをお金に変えることができ
ます。プレイヤー同士で気軽にアイテムを売買することができます。売買にお
いては、暗号資産による取引から日本円での取引もあります。

この3 つについて、実際のブロックチェーンゲーム『クリプトスペルズ』を
例に、詳しく紹介します。

クリプトスペルズ(クリスペ)とは?

『クリプトスペルズ』は、カードゲームです。プレイヤーは30枚のデッキ(バトルで使うカード群)を組み、コンピュータやプレイヤー相手に戦います。1枚1 枚のカードをプレイヤー同士で売買できます。そして、自分のオリジナルカードを作ってバトルする新しい体験が特徴です。正式リリース後、2 週間の売上が約3,000 万円を突破し、国内ブロックチェーンゲームでは当時の最高記録となりました。

運営会社CryptoGames株式会社
ジャンル対戦型オンラインTCG(トレーディングカードゲーム)
リリース2019年6月
価格無料
公式サイトhttps://cryptospells.jp/
招待コードQ1uN

詳細→【クリスペ】ブロックチェーンゲームCryptospells(クリプトスペルズ)の効率的な始め方・遊び方・稼ぎ方を丁寧に解説!【2021年最新版】

1. アイテムの価値が保証される

ブロックチェーンを使ったカードゲーム『クリプトスペルズ』では、カードごとに発行枚数が決まっています。例えば、下記のカード『大天使フリッカ』は世界に9 枚しか存在しません。運営会社が発行枚数を変えようと思っても、この9 枚という枚数は変わらないのです。そのためこのカードの希少性は保証されており、実際にカード1 枚で日本円にして数十万円の価値がついています(2021.2 現在)。

この9 枚のカードの所有者が決まった後に、カードを手に入れるためには現在の所有者からカードを借りる、もしくは所有者から購入する必要があります。だからこそカード1 枚がこのような高価になるのです。そしてその取引は、実際のお金を用いるのです。

クリプトスペルズ公式サイト

2. アイテムを複数のゲームで使える

CHOJO プレスリリース

従来のゲームでは、アイテムはそのゲーム内でしか使えませんでした。ブロックチェーンにより、アイテムをゲームを越えて使うことが可能になりました。

例えば、ブロックチェーンゲーム『CHOJO』では、同じくブロックチェーンゲームの『マイクリプトヒーローズ』のキャラクターや『クリプトスペルズ』のカードを使うことができます。具体的には『クリプトスペルズ』の『魔竜ヘルブレイズ』というカードを、『CHOJO』の『ヘルブレイズ』というキャラクターに変換して遊ぶことができます。逆に『CHOJO』内の『ヘルブレイズ』を『クリプトスペルズ』内の『魔竜ヘルブレイズ』に変換して使うこともできます。

どのアイテムがどのゲームのアイテムと変換できるかは運営が決めています。

3. アイテムがお金になる

ブロックチェーンゲームでは、アイテムがいつ誰によって生成され、どのような取引がなされたのかがすべて記録されています。そのため、アイテムの複製のような不正は不可能です。それによってお金を使ったゲームデータの売買は禁止されておらず、むしろ推奨されています。

ブロックチェーンゲームでは、自分が育てたキャラクターや手に入れたアイテムは、プレイヤー間で売買することが可能です。この売買では現実世界のお金(暗号資産含む)を使って行います。そのためゲームで稼ぐことができます。

ここまでが既存のゲームの課題をブロックチェーンゲームがどのように解決しているかという内容でした。ブロックチェーンゲームにおいて、アイテムの価値は保証され、1 つのゲームに依存せずアイテムを用いることができます。さらにブロックチェーンゲームのアイテムは現実のお金を用いて売買することもできます。

ブロックチェーンゲームの魅力は、このように従来の課題を解決することだけに留まりません。ブロックチェーンゲームは、ゲームとしての面白さも兼ね備えています。また、今まで私達はゲーム会社が作ってくれたゲームをただ消費者としてプレイするに留まっていました。ブロックチェーンゲームではゲームに消費者としてだけではなく、『参加者』としてゲームに関わることができます。ブロックチェーンゲームのさらなる魅力について説明します。

消費者から参加者へ

今までのゲームでは、プレイヤーは消費者でした。ゲーム会社はプレイヤーを楽しませるためのコンテンツを提供し、プレイヤーはそれを楽しむ代わりにお金を払っていました。

ブロックチェーンゲームは、この消費者と提供者の関係を大きく覆しました。

プレイヤーがゲーム作りに参加したり、ゲームを盛り上げる活動をしたり、ゲーム自体の方向性決めに参加したりしています。今までのゲームはただ受動的に楽しんでいたものがほとんどですが、ブロックチェーンゲームではゲームをプレイヤーが一緒に作っていくと言う変化が見られています。

ブロックチェーンゲームはプレイヤーをゲームの消費者からゲーム作りの参加者へと変えました。事例を4つ紹介します。

1. アイテムのパラメータがプレイヤー投票で決まる

ブロックチェーンゲームではアイテムの価値が保証されています。しかし、ある例ではアイテムの価値が変動します。それによってよりプレイヤーが楽しめ、納得するような内容になっています。ブロックチェーンゲームの『クリプトスペルズ』では、レア度の一番低いカードの強さが変動します。それを決めるのはプレイヤーです。運営は月に一度、レア度の一番低いカードの強さをどう変えるか、候補をいくつか出します。それにプレイヤーは投票することで意思を示します。そして、その投票結果によって決定がなされます。『クリプトスペルズ』のカードは5 色に分かれており、それぞれ個性を持っています。どの色のカードを選ぶかによって戦い方が異なります。その色ごとの強さのバランスを取るためにこの投票が行われています。

2021/1の投票結果

2. プレイヤーがカードを作れる

『クリプトスペルズ』では、プレイヤーがオリジナルのカードを作ることが
できます。プレイヤーはカードの要素(コスト、攻撃力、体力、能力、名前、
種族、イラストなど)を組み合わせます。次にカードの名前やイラストを設定
して公開します。そうするとオリジナルなカードが発行され、そのカードを売
買したり、バトルで使用することができます。世界で1 枚だけの、それも自分
が作ったカードを世に出すことができるのです。

自分で作成したカードを世界中のデジタルアイテムが取引できるマーケットで表示

3. プレイヤーがゲーム内チーム『ギルド』を運営する

多くのブロックチェーンゲームでは、プレイヤーは『ギルド』というチームに分かれて、協力したり戦ったりします。そのギルド専用のアイテムもあります。例えば『クリプトスペルズ』では5 つのギルドがあり、プレイヤーは毎月好きなギルドに移動できます。例えば、先月はギルド『エメラルド』にいたけれど、今月はギルド『ダイヤモンド』の専用カードが欲しいから『ダイヤモンド』に移動する。このようなことが可能です。

ブロックチェーンゲームの中には、ギルドに参加するだけでなく、ギルドを所有することや、ギルドを運営することもできます。ギルドには株のような仕組みがあり、その株の所有数に応じてギルドにおける様々な権利を得ることができます。例えば、『クリプトスペルズ』ではギルドの株の所有割合に応じて、ギルドに所属しているプレイヤーの課金額の15% が配分されます。これは一回きりではなくプレイヤーが課金する度に、自分が持っている株の割合に応じて継続的に収益を得ることができるのです。

ギルドはプレイヤーによって運営されています。ギルドによって異なる方法で運営に関わるプレイヤーを決めています。例えばギルドの『オニキス』ではプレイヤーからの立候補と選挙によって運営者が決まります。運営者はギルド全体の方針決めや運営を補佐するプレイヤーの任命、ギルドに集まった資金の分配方法を決められるなどの権利があります。

4. プレイヤーがゲームの方針を決める

ブロックチェーンゲームでは、プレイヤーがゲームの方針を決める仕組みが進んでいます。

こちらは『クリプトスペルズ』のユーザーガバナンス提案ページです。レアカードを保有している上位2%のプレイヤーは、毎月ゲームに対する変更を提案することができます。プレイヤー投票で可決された場合は実施されます。
ブロックチェーンゲームの『マイクリプトヒーローズ』ではゲームのプロデューサーもプレイヤーからの立候補と投票で決定する予定です。

従来のゲームでは、新しいアイテムのアイデアを考えることや、アイテムの強さを調整すること、ゲームを運営することは、運営会社が行っていました。ブロックチェーンゲームでは、このように今まで運営会社が行っていたことがプレイヤーの役割になりつつあります。ブロックチェーンゲームは、プレイヤーが主体となる、非中央集権化が進んでいます。

ここまでがブロックチェーンゲームの概要・特徴になります。

1年プレイした感想

「ブロックチェーンゲームは怪しいか?」

国内ではまだまだ仮想通貨(暗号資産)=怪しい と思っている方は多いと思います。ブロックチェーンゲームも暗号資産を使うため、その印象は拭えません。そして実際に怪しいブロックチェーンゲーム(例:最初にゲーム内アイテムを販売してその後ゲームをすぐに閉じて逃げる)は存在します。しかしながら、ほとんどのブロックチェーンゲームを運営しているのはブロックチェーンが作る新しい世界を実現しようと挑戦している事業者達です。ですからブロックチェーンゲーム=怪しい ということはありません。ただし暗号資産の管理やゲームのデータの管理など、最低限のITリテラシーとセキュリティは必要になります。

「ブロックチェーンゲームは稼げるか?」

稼げるかどうかで言えばYESですが、まだまだ他の稼ぎ方のほうが魅力的です。国内のブロックチェーンゲームで生活できるだけ稼げている人はごく僅かだと思います。ただ「ゲームで稼げる」という体験は格別です。徐々に普及していくと思うため今後に期待はできますね。

「ブロックチェーンゲームは楽しいか?」

楽しいです。ゲームとしての楽しさに加えて、面白い人達が集まっっているコミュニティでの交流、お金がかかるからこそ先を予測して動く楽しみ、ゲーム作りに参加する楽しみ。既存のゲームにはない様々な楽しみ方があります。

何から始めればいいか?

まずはプレイヤー数がそこそこいる国内のメジャーなブロックチェーンゲームで遊んでみて仕組みを把握するといいと思います。拙著でも詳しく紹介してるためぜひご一読ください。

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本サイト管理人が執筆。