サンドウィッチ攻撃の概要
サンドウィッチ攻撃とは、暗号資産取引における不正な市場操作の手法の1つで、攻撃者が被害者の取引を自分の2つの取引(一つは価格を上げるための購入、もう一つは利益を得るための売却)の間に挟むものです。この手法は、分散型取引所(DEX)で見られます。
攻撃者はまず、被害者が取引しようとしている特定の暗号資産を高価格で購入し、その通貨の市場価格を一時的に高騰させます。その後、被害者の取引(高騰した価格での購入)が成立するのとほぼ同時に、攻撃者は高価格で購入した暗号資産を元のより低い価格で売却します。
この結果、被害者は市場価格よりも高価格で暗号資産を購入することになり、攻撃者は価格差により利益を得ます。
ブロックチェーンゲームにおけるサンドウィッチ攻撃
ブロックチェーンゲームにおいては、運営側によるバイバック(市場からの暗号資産の買い戻し)がサンドウィッチ攻撃のターゲットになり得るため、注意が必要です。具体的な事例として、ブロックチェーンゲーム「MetaStrikers」がサンドウィッチ攻撃を受け、その対応策について公表したことが挙げられます。
サンドウィッチ攻撃の対処方法
1.スリッページの許容範囲の設定を適切に行う
2.MEV Blockerを用いる
3.CoW SwapなどのMEV対応策のあるサービスを使う
参考記事
仮想通貨市場を揺るがすサンドイッチ攻撃:MEVボットが数百万ドル稼ぐ
サンドウィッチ攻撃とMEV、分散型取引市場の脅威と対策について解説